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Claude CodeAI活用初心者向け業務効率化

Claude Code入門。ChatGPTしか使ったことがない業務担当者のための最初の一歩

毎月の集計のたびに、各部署から集まったExcelファイルを一つずつ開いてはコピーして貼り付ける。 「この作業、どうにかならないか」と思いながら、先月も今月も同じ2時間を過ごしている。

自分は大学職員として働きながら、まさにこういう作業を潰すためのツールを個人開発してきた。 その中でいちばん出番が多い道具がClaude Codeで、月次の集計や書類の整形のような「手は動くが頭は要らない」作業の多くを、日本語の依頼文ひとつに置き換えられた。

Claude Codeという名前を初めて聞いた人、AIはブラウザで使うものだと思っている人に向けて、この記事を書いている。 書くのは最初の一歩だけで、高度な使いこなしは末尾で紹介する別の記事に任せる。

ChatGPTとClaude Codeの違い

ChatGPTで業務改善を試したことがある人は、たぶんこういう経験をしている。 VBAのコードを書いてもらい、Excelに貼り付けて実行し、エラーが出て、そのエラーメッセージをまたチャットに貼り付ける。 往復が5回を超えたあたりで、「自分で調べたほうが早かったのでは」と思い始める。

この往復が発生するのは、ChatGPTが手元のファイルを見られないからだ。 ブラウザの中で動くチャットは、人間が貼り付けた文章しか知らない。 だから答えはどうしても「たぶんこうだろう」という推測になり、実際のファイルとのずれを人間が埋め続けることになる。

Claude Codeは、この構図を逆にする道具だ。 自分のパソコンの中で動き、許可したフォルダのファイルを直接読み書きする。 「このフォルダのCSVを集計して」と日本語で頼むと、実際にCSVを開いて中身を確かめ、集計の処理を書いて実行し、エラーが出たら自分で読んで直し、最後に結果のExcelファイルを保存するところまで進む。 人間がやるのは、最初の依頼と、途中に出てくる許可の承認だけになる。

ChatGPT Claude Code
動く場所 ブラウザの中 自分のパソコンの中
見えるもの 人間が貼り付けた分だけ 許可したフォルダの中身
エラーが出たとき 人間がエラー文を貼り直す 自分で読んで自分で直す
成果物 回答の文章 保存されたファイル

ChatGPTが「答えを返す」相手だとすれば、Claude Codeは「作業を終わらせる」相手だ。 やりとりが日本語のチャットである点は同じなので、ChatGPTに慣れた人なら操作の感覚はそのまま持ち込める。

手元で動かすまでの準備

必要なものは三つある。

  • Claudeのアカウント:ChatGPT Plusにあたる有料プランとして、Claude Pro(月20ドル前後)以上の契約が要る。
  • パソコン:WindowsでもMacでも動く。業務PCに入れる場合は、所属組織のソフトウェア導入ルールを先に確認しておく。
  • ターミナル:新しく買うものでも入れるものでもなく、WindowsならPowerShell、Macなら「ターミナル」という名前で最初から入っているアプリを使う。

ターミナルと聞いて身構える必要はない。 映画に出てくる黒い画面と同じものだが、Claude Codeを起動したあとにそこへ打ち込むのは、暗号めいたコマンドではなく普通の日本語の文章だ。

インストールは、その画面に次の1行を貼り付けてEnterを押すだけで終わる。

Macの場合(ターミナルに貼り付ける)。

curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash

Windowsの場合(PowerShellに貼り付ける)。

irm https://claude.ai/install.ps1 | iex

インストールが終わったら、練習用の場所を用意する。 Claude Codeは「起動した場所のフォルダ」を作業場所として扱うので、デスクトップに「ai-test」のような名前のフォルダを作り、集計したいCSVファイルのコピーを入れておく。 ターミナルでそのフォルダに移動するには、cd と打って半角スペースを入れ、フォルダをターミナルの画面へドラッグアンドドロップしてからEnterを押せばいい。

移動できたら claude と打ってEnterを押す。 初回はブラウザが開くので、Claudeのアカウントでログインする。 フォルダを信頼するかどうかを英語で確認されるが、これは自分で作った練習用フォルダなのでYesで進めてよい。 画面に入力欄が出れば準備完了で、覚えるコマンドは実質この cdclaude の二つで足りる。

コピペで試せる最初の依頼

題材は、実務でよくある月次CSVの集計にする。 フォルダに部署ごとの売上CSVが数枚入っている状態を想定して、次の文章をそのまま入力欄に貼り付ける。

このフォルダにあるCSVファイルをすべて読んで、1つのExcelファイルにまとめてください。
CSVごとにシートを分けて、最後に全ファイルの合計を集計したシートを追加してください。
元のCSVファイルは変更せず、新しいファイルとして保存してください。

Enterを押すと、Claude Codeはまずフォルダの中身を確認し、これから何をするかを短い日本語で説明してくる。 ファイルを新しく作る段階になると「この操作を許可しますか」という趣旨の確認が出るので、内容を読んでEnterで承認する。 数十秒から数分待つと、フォルダの中に集計済みのExcelファイルができている。

期待と違う結果だったら、そのまま日本語で直しを頼めばいい。 「合計のシートに部署名の列も入れて」と続けて打てば、さっき作ったファイルを踏まえて作り直してくれる。 このやりとりの感覚はChatGPTと同じで、違うのは相手が実物のファイルを見ながら手を動かしていることだ。

CSVの集計は入り口にすぎない。 同じ要領で、フォルダに溜まったWordの決裁書類の様式を揃えてもらう、動かなくなったGAS(Google Apps Script)のコードをテキストファイルとして置いて直してもらう、といった頼み方ができる。 「手元のファイルに対する定型作業」であれば、だいたい同じ形の依頼文で通る。

最初にぶつかる不安

非エンジニアの同僚にClaude Codeを勧めると、返ってくる不安はだいたい決まっている。 先回りして答えておく。

ファイルを壊さないかという不安

初期設定のClaude Codeは、ファイルを変更したり削除したりする操作の前に確認を求めてくる。 何をしようとしているかが日本語で表示されるので、読んでから承認すればよく、黙って書き換えられる場面は初期設定では出てこない。 それでも不安が残るうちは、元データをコピーした使い捨てのフォルダで試すのが安心で、依頼文に「元のファイルは変更しないでください」と一行書いておく手も効く。

コマンドを覚える負担への不安

覚えるのは、フォルダ移動の cd と起動の claude の二つだけだ。 起動したあとのやりとりはすべて日本語の文章で進むので、コマンドの構文やオプションを暗記する場面は最初の一歩の範囲では出てこない。

プログラミング知識の不安

名前に「Code」と付いているが、コードを書くのはClaude Codeの側だ。 人間の仕事は、やってほしいことを日本語で説明することと、できあがったファイルを開いて中身を確かめることで、これは普段の業務で同僚や業者に作業を依頼するときの動きと変わらない。 途中の画面にプログラムが流れることはあるものの、読めなくても作業は完了する。

結果の正しさへの不安

間違った結果を出すことはある。 集計のロジックを取り違えることも、列の対応を間違えることもあるので、成果物の検算は人間の仕事として残る。 それでも、検算して間違いを見つけたら日本語で指摘すれば直せるため、ChatGPTにコードを書かせて自分で貼り付けていた頃より、間違いを潰すまでの往復は短くて済む。

もっと使い倒したくなったら

最初の集計が動くと、次は「日々の業務にどう組み込むか」を知りたくなる。 その段階に合わせて、このサイトには続きの記事を用意してある。

順番としては、協働の実践ガイドを読んでから残りの三本に進むのが自分のおすすめだ。

冒頭の月次2時間のコピペ作業は、自分の場合「フォルダにファイルを入れて依頼文を貼る」だけの作業になった。 最初の一歩は、デスクトップに練習用フォルダを一つ作るところからで十分だ。

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